顎関節症・睡眠時無呼吸症候群
顎関節症・睡眠時無呼吸症候群
顎関節症は、顎の痛み、雑音、運動障害(口が開けにくい)の症状がある病気です。一般的に最初は耳の前(顎関節)でカクカク音がするのに始まり、次第に痛み、口が開けにくいなどの症状が出てきます。カクカク音がする症状のみの時は、症状の悪化を防ぐ方法、日常生活での注意点などを理解することが重要です。また、痛み、口の開けづらさがあるときは、治療が必要になります。顎関節症の原因にはまだ不明な点が多いですが、歯の欠損、かみしめなどの悪習癖など歯科医院で治療すれば改善する要素は多くあります。
従来は噛み合わせの悪さが原因だと考えられてきましたが、近年の研究で、噛み合わせは原因の一ではあるが、実際には多くの要因が絡んでいることがわかってきたました。その要因には、噛み合わせの不良のほか、顎関節そのものがもともと弱いなどといった構造上の問題、ストレスや不安などからくる顎の筋肉の緊張、外傷などもあると考えられます。また、日常生活における習慣や癖なども大きく影響していることがわかりました。例えば、頬づえや歯ぎしり、唇や頬の内側を噛む癖、食いしばり、片側の歯での偏った噛み方の癖、うつぶせ寝の習慣、猫背など。近年ではスマートフォンや携帯電話、パソコンの長時間に及ぶ操作なども原因の一つでもあります。
関節円板(顎関節がスムーズに動くために上下の関節の骨の間にある、軟骨のような組織)が引っかかって口が開きづらくなっている場合は、適切な力を加えることで引っかかりを解除できる場合があります。また、大きく開けた後に口が閉じなくなった(いわゆる「アゴが外れた」)場合は、適切な力を加えて元に戻します。
痛みが強い場合や、関節組織の損傷により炎症が起こっている場合は、鎮痛消炎薬の処方を行います。周辺の筋肉のこわばりによって強い痛みが出ている場合は、筋弛緩薬を処方することもあります。
成人の場合、いびきをかく人で、1時間に5回以上睡眠時無呼吸があり、日中に強い眠気や集中力低下などがあると睡眠時無呼吸症候群と診断されます。診断には睡眠検査を行いますが、多く見られるのは、のどが塞がって起こる閉塞型睡眠時無呼吸です。顎が小さいことや肥満が原因となります。睡眠時無呼吸症候群は息が途中で止まるため、脳に十分な酸素がいかず、酸欠の状態になっているため不眠の原因となります。主な治療には、CPAP(シーパップ)という治療器械をもちいる方法、マウスピースを夜間装着する方法と、喉を広げる手術があります。この病気は、日中の眠気、熟睡感のなさなどの他、高血圧症や心臓病や脳血管疾患を悪化させるので、できるだけ早く診断し、治療を始める必要があります。
肥満になると当然首回りも舌も太くなります。これにより睡眠時に気道が圧迫され、無呼吸状態やいびきが起こりやすくなります。若いころに比べて体重が増加した人は要注意です。
顎が小さいと歯並びが乱れ、舌の収まるスペースが十分にとれず、睡眠時に押し出された舌が気道を圧迫してしまうことがあります。また、加齢などで舌や咽頭の筋肉が衰えると舌が気道に落ちやすくなります。
口蓋扁桃(こうがいへんとう)とは、口蓋垂(のどちんこ)の両端にあるリンパ組織の一種で、一般的に「扁桃腺」と呼ばれている所です。扁桃は外部から侵入してくるウイルスや細菌などから喉の粘膜を守るなど免疫の働きをしています。
風邪やウイルスによって扁桃が炎症を起こして腫れたり、肥大していると肺から鼻までの気道が狭くなり、いびきや睡眠時無呼吸症候群を引き起こします。
気道を確保して呼吸を楽にするマウスピースを装着します。体に負担がかからず、装着するだけでかなりのいびき改善効果が認められます。SHO DENTAL Salonでは下顎を前方に突き出した状態で、上下の顎を固定して気道を確保する、マウスピース(スリープスプリント)による治療を行っています。この方法は導入しやすく身体に負担が少ないため、いびきと比較的軽い無呼吸症候群(軽度~中度)に広く用いられています。
歯ぎしり改善用やスポーツ用のマウスピースとは異なる形状をしています。通院も数回と短く、持ち運びもできますので、旅行先や出張などにも最適です。
お口の状態(重度の歯周病、歯の本数など)や鼻などに病気がある場合は、先にそちらの治療を行う場合があります。
顎が小さかったり、歯並びが悪いことが原因で睡眠時無呼吸症候群を引き起こしている場合には、矯正によって顎を広げたり、歯並びをきれいに整える治療を行います。
歯列矯正をすることで口元も健康で綺麗になり、むし歯や歯周病だけでなく、生活習慣病の予防にもつながります。
診断書がある場合は、保険適用となります。
保険適用されるため、安価に製作可能 ※診断書を持参の場合のみ保険適用となります。内科・呼吸器内科・耳鼻咽喉科・睡眠センターなどで検査を受診し「睡眠時無呼吸症」と診断された方は、検査を受けた医院で歯科医院への診断書を書いてもらってください。SHO DENTAL Salonへお越しの際に、診断書と保険証をかならず持参ください。
上下が固定されているため
下顎の位置の微調整が出来ない 使用により不快感や顎関節を痛める時がある 嚥下や咳がうまくできない
下顎の位置の微調整が出来るため、長期使用しても適切な状況で使用できる 上下分離で顎を動かせるため、顎関節に負担が少ない。嚥下や咳ができる
保険適用外のため、製作費がやや高額になる
※医療費控除が適応される場合があります。
※口腔内の状況によっては、製作前に治療が必要など費用が多少変動する可能性がありますので正確な費用は口腔内検査後にご案内いたします。