歯科医院のレントゲンってどうなの?
- 2023年4月1日
- 未分類
こんにちは。SHO DENTAL Salonです。
早速ですが、歯科医院のレントゲン撮影について、どのように感じていらっしゃいますか?
「写真を撮られるのが怖い」
「放射線は大丈夫なの?」
「何故、この間撮ったのに、また撮るの?」
「撮る必要はあるの?」
いろいろとお考えのことでしょう。
今日は歯科医院におけるレントゲン写真の疑問についてお答えいたします。
最初に歯医者のレントゲンの安全性についてお話しします。
レントゲンと聞くと、被曝についての不安を抱く方もいらっしゃると思います。
結論から申し上げると、歯医者のレントゲンは安心して受けていただくことが可能です。
その理由は歯医者のレントゲンにおける放射線は極めて微量で人体に及ぼす危険性もとても低いからです。
社団法人東京都歯科医師会のデータによると、歯医者のレントゲンにおける放射線量は約0.01~0.03ミリシーベルト程度と言われています。
歯医者のレントゲンでは、機種にもよりますが一回の撮影で浴びる放射線量は約0.02~0.04ミリシーベルト程度です。
一方で人体に影響を及ぼす放射線量としては、放射線医学総合研究所のデータによると年間約100ミリシーベルトを超える値と言われています。歯科の撮影における一回の照射線量は0.02〜0.04ミリシーベルトですから年間に2500〜5000回程度の撮影回数であれば問題ありません。
また、人間が自然界で浴びる放射線量は、約1.5~2.4ミリシーベルト程度です。
これらのことから、歯医者のレントゲンにおける放射線量は人体にすぐさま影響を及ぼすレベルではないといえます。
心配をされていた方もこれからは安心してレントゲン撮影を受けてください。
次に、歯医者のレントゲンの必要性についてです。
レントゲン撮影を行うのは、現状のお口全体の疾患や口内環境が把握できるからです。
また、治療経過を正しく把握するのにも役立ちます。
【レントゲンが必要な理由その1】
口腔内の疾患が発見できる
レントゲンを撮ることで、口腔内疾患の早期発見が可能です。
例えば、歯周病やむし歯の有無を調べる場合、口内の隅々をチェックする必要があります。
肉眼で口内のすべてを把握することはできないため、レントゲン写真での判別を行わないと治療が遅れて、結果として残せるはずだった歯を喪失してしまう場合もあります。
一方で、レントゲンであれば骨の状態を確認したり、目視だけでは確認できない隠れた箇所を把握したりしやすいため、口内疾患が見つけやすくなるのです。
レントゲン写真では、物質の組成が粗な部分は黒く写り、密な部分は白く写ります。すなわち、硬い歯や骨は白く写り、何もない部分や虫歯の部分は黒く写ります。
このようにそれぞれの性質の違いにより、レントゲン画像に濃淡が生まれることで口内疾患が把握しやすくなるのです。
自分の歯を大切にするためにも定期的なレントゲン撮影は必須なのです。
【レントゲンが必要な理由その2】
治療効果が確認しやすい
レントゲンを撮ることで、歯や骨の状態が把握しやすくなります。
歯が割れたり、根本に炎症が起きたりしていないかなどを確認できるのです。
そのため歯周病の進行状況や歯根部分の炎症などの有無が把握でき、治療効果が把握しやすくなります。
【レントゲンが必要な理由その3】
口内環境が把握しやすい
レントゲンを撮ることで、歯ぐきで隠れた歯石の有無も確認することができます。
歯石を取り除くことで、歯周病の治療や予防にもつながります。
また、親知らずの状態や歯の生え変わりなども確認できるため、口内環境が把握しやすくなります。
次に歯医者で行うレントゲンの種類についてお話していきます。
レントゲンと一言でまとめても種類は様々です。
ここでは代表的な2つの方法について紹介していきます。
【レントゲンの種類1】
デンタル写真(口内法)
フィルムを口の中に入れ、外からX線を照射する撮影手法です。
フィルムを口に入れることから、口内法とも呼ばれています。
2~3本の歯を1枚のフィルムに写します。
これにより、周囲の骨の状態や歯根、むし歯状況などを確認することができます。
検査費用は約150円前後です。
【レントゲンの種類2】
パノラマ写真(口外法)
パノラマ写真は、撮影装置がぐるっと頭の周りをまわって、顎を含めて歯の全体を撮影する撮影手法です。
口の中にフィルムを入れないため、口外法とも呼ばれています。
顎全体を撮影することですべての歯を写し出すことができます。
顎関節や骨関連疾患、腫瘍や親知らずや歯の生え変わりなどを確認する際にも活用されます。
検査費用は約1,200円前後です。
その他、お口の中を3次元的に確認できるCT写真などといった撮影の種類もあります。
最後に、歯医者でレントゲンを受ける際の注意事項をお話します。
【レントゲン撮影における注意事項】
アクセサリーは外しておく。
レントゲン検査の際、お顔周りのアクセサリーや入れ歯などは外しておいてください。
アクセサリーなどをつけたままレントゲン検査を行った場合、写真に写ってしまい、診断に影響が出る場合があります。
レントゲン検査の場合は、必ずアクセサリーを外しましょう。
容易に外すことのできないアクセサリーがある場合には無理に外さなくてよいです。
また、お口の中やお顔周り、首周り以外のアクセサリーなどについては問題ございません。
また、アクセサリーをつけずに来院されることで、レントゲン検査がスムーズに行えます。
具体的に外すものは以下のものです。
・ピアス、イヤリング
・ネックレス
・ヘアピン
・飾りのついたヘアゴム
・義歯(入れ歯)
ご協力のほどお願い申し上げます。
いかがでしたでしょうか。
歯科のレントゲン写真についての不安は軽減されましたか?
歯医者のレントゲン撮影は怖いと思われがちですが、レントゲンの放射線量は極めて微量であり、人体に影響が出ることはありません。妊婦の方やお子さまでも安心して撮影いただけます。
それでもどうしても不安だという方は、スタッフや医師までご相談ください。
当院は新規の方、急なお困りごとがある方のご予約をいつでも承っています。
もしご希望の日時がWeb上で空いていない場合は、お気軽にお電話ください。
みなさまが安心してご来院いただけますようスタッフ一同、お待ちしております。