バクテリアセラピーについて
- 2024年1月7日
- バクテリアセラピー
こんにちは。SHO DENTAL Salonです。
L8020に代表される乳酸菌株がお口の中にも効能のあるというのを耳にしたことがありますか?実はお口の中は身体の中で腸の次に細菌が多い部位なのです。
お口の中に常在する菌の種類はさまざまで、人間にとって良い細菌、悪い細菌がいます。
先日、院長と衛生士でバクテリアセラピーについてのセミナーを受講してきましたので、今回はこの細菌の中でも乳酸菌にフォーカスしてお話していきます。
バクテリアセラピーとは、簡単にいうと「菌活(体に有益に働く菌を入れる)」ことです。
菌活と聞くと耳覚えのあることばに感じる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
皆さんは日常的にヨーグルトや納豆などの発酵食品を召し上がることも多いかと思います。美味しいから食べている。と言う他にも、体にいいと言われているから、腸にいいといわれているから食べるという方もいることでしょう。
しかしながら、どのような仕組みでわたしたち人間の身体に有益に作用するかを、意識して食べている方は少ないのではないでしょうか。
これら発酵食品とは、細菌や微生物(乳酸菌、麹菌、酵母など)の働きによって食物が変化し、体にとって有益に作用した食品のことです。皆さん知らずのうちにバクテリアセラピー(菌活)をしているかもしれませんね。
発酵食品の効能をいくつかピックアップすると、
- 栄養価や健康調節機能がアップする。
発酵していく過程で微生物がさまざまな栄養成分をつくり出してくれます
2.体内へ吸収されやすい。
発酵過程で微生物が原料の栄養素であるデンプンやタンパク質を分解してくれるので体内で分解する必要がなくなり、吸収を助けます。
3.免疫力が高まる
乳酸菌や納豆菌には腸内環境を整える働きがあるため、免疫力が高まり、健康維持に役立ちます。
4.若々しさをサポートしてくれる。
老化の原因ともいわれている体内の活性酵素や、その発生を抑えるのに抗酸化物質の摂取が有効です。味噌や赤ワインやチョコレートなどの発酵食品には、抗酸化物質のポリフェノールなどが豊富に含まれているため、体内で増えすぎた活性酸素を除去し、体の酸化を防いでくれます。また、発酵の過程で、つくられるアミノ酸や酵素などが新しい細胞の生成を促すため、美肌効果も期待できるといわれています。
5.代謝アップや生活習慣病の予防になる。
多くの発酵食品には、ビタミンBが含まれており代謝を促進する作用があります。
また、味噌や醤油、納豆など大豆系の発酵食品に含まれるイソフラボンには、血液中の悪玉コレステロールを減らす働きがあるので、動脈硬化の予防に寄与することがわかっています。
6.ストレス軽減に役立つ
味噌や納豆、ぬか漬けやキムチやヨーグルトなどの発酵食品には、天然アミノ酸の一つであるギャバ(GABA)が含まれています。これは神経伝達物質として脳の興奮を鎮めて、イライラを抑えたり、リラックスさせたりする抗ストレス作用があるとされています。
ここまで、発酵食品(乳酸菌など)がなぜいいのかをご紹介してきました。
これら菌活で重要になるのは、プロバイオティクスであるかどうかです。
プロバイオティクスとは、摂取することによりヒトの健康に寄与するのは生きた微生物である。といった理論です。
プロバイオティクスとはギリシャ語で生命に有益なもの、といった意味で、対義語であるアンチバイオティクスという言葉は生命に有害なものという意味があります。
ここで言われるアンチバイオティクスとは生命に有害なものという意味ではありますが、現在、わたしたちが病気になると服用する抗生物質を表す言葉でもあります。
抗生物質は悪い菌だけではなく良い菌にも作用してしまうため、大きな意味としては有害なものとして捉えられているようです。
細菌や微生物が誕生したのは35億年前です。この中でロイテリ菌はヒトと共に進化しているヒトの体内環境をよく知っている乳酸菌の一つです。
ここからはこのロイテリ菌、という微生物をご紹介していきます。
ロイテリ菌はヒト由来の乳酸菌で、天然の抗生物質を産生すると同時にヒト免疫システムの調整を行いながらさまざまな疾患の予防に働きかけてくれます。
また、ピロリ菌と同様にロイテリ菌は胃の粘液に潜りこみ隠れる性質があることから胃酸に負けず、腸まで届くことができ、その作用を発揮します。お口の中や腸管表面への付着能力にも長けているのです。
そんなロイテリ菌の特徴を列挙すると、
抗菌物質の産生。
病原菌に対する拮抗作用。
酸や胆汁への耐性。
消化管内での生存性。
良好な加工性による安全性。
食品や医療分野における安全性。
科学的な根拠に基づいた健康への効果。
などがあります。
大昔には、わたしたちの体内に常在している菌であったのですが、現代では食べ物や過剰な衛生管理によってロイテリ菌を保有している人類が減ってきています。
ロイテリ菌は赤ちゃんがお母さんから受け継ぐ乳酸菌の中でも特に重要だとも考えられています。ロイテリ菌が入ったヨーグルトなども最近スーパーなどでも見かけるようになりました。ロイテリ菌を摂取することは、体内細菌の良好なバランスを維持し、常在菌のバランスを整え、お口から体全体の健康面をサポートすることが期待されます。
摂取し始めたからすぐに効果がでるものではないですが、摂取にリスクもないとされています。納豆や通常のヨーグルトを食べるのと一緒に毎日の食生活に取り入れてみてはいかがでしょうか。
詳しいことに興味のある方はパンフレットをお渡しいたします。
また、院長や衛生士までお気軽にお声がけいただけますと幸いです。
花小金井で歯医者・歯科をお探しなら、花小金井駅徒歩1分の歯医者 SHO DENTAL Salonに是非ご相談ください。